開発のあゆみ【6】 2010年12月
雪中貯蔵2010
「今年の雪は少なくて重い…」これが感想だ。
12月20日、美瑛の丘にてすすきの美人タンクの雪中貯蔵が行われた。例によって、(株)APR工藤氏、当社山口、新メンバー平尾、そして名久井が参加した。
早朝、札幌から出発した我々は、「札幌には雪がなくても、きっと美瑛にはある」と根拠のない自信のもと、電車に揺られ、美瑛に向かった。電車を乗り継ぎ、美瑛に近づくと、自信は不安に変わっていった。
前日から当日の雨と気温の高さから、雪はずっしりと重く、そして量が少なくなってしまっていた。少ない雪を方々から集め、やっとの思いで集まった雪をタンクにかけていった。しかし、重い雪は思うように運べず、無言の作業が続いた。我々は札幌へ引き返し、翌日、高砂酒造(株)の方々によりついに雪中貯蔵が完成した。
「雪中貯蔵の苦労の分だけ美味くなる!」北国の神秘と我々の労力を信じて…。
名久井 俊男