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第10回もろみの会 甘藷 焼酎造りの原点とも言えるメーカー

北海道札幌市中央区南8条西1丁目13番地80

TEL 011-531-1548

FAX 011-531-1792

本格焼酎研究会もろみの会

第9回 もろみの会
第10回 もろみの会

焼酎造りの原点とも言えるメーカー

平成18年11月2日 18:00〜
ノボホテル札幌3階ルミエールにて開催

第9回 もろみの会の様子

平成18年7月13日(木)18:00〜ホテルオークラ札幌にて開催いたしました。

第9回もろみの会の様子 ホテルオークラ

皆さんホテルオークラの素敵な食事と、焼酎とビールの相性を味わっています。

熊谷校長講演

熊谷校長による「焼酎と地ビールのコラボレーション」についての講演がありました。

野村さんの地ビールについての講演

(株)耕人舎、野村さんの地ビールについての講演。皆さん真剣に取り組みました。


ピアノとシンセサイザーの演奏

ピアノとシンセサイザーのコラボレーション。とても迫力満点でした。

「焼酎マスター」の認定証と記念品贈呈

過去9回全ての会に御出席いただいた伊藤様、阿部様に「焼酎マスター」の認定証と記念品が贈られました。

(株)北酒連・稲村社長より御挨拶

(株)北酒連・稲村社長より御挨拶。女性の話など愉快なお話があり会場中がドッと沸きました。


焼酎造りの原点とも言えるメーカー

宝酒造株式会社の本格焼酎の取組について

宝酒造株式会社 北海道支社 業務市場課 チーフ
池田 貴紀

 当社が本格焼酎を全国展開したのは、1994年、本格焼酎「よかいち」の発売においてである。清酒造りで培った焙炒技術を活かし、「米」を原料に、洗練された味わいの「よかいち」を開発。当初は地域限定だったが、全国販売で発売すると、消費者から大きな評価を得た。その後、本格焼酎市場の成長性を確信した当社は、更に商品開発を進めた。
 そして小牧醸造と提携し、芋麹で造った芋本来の味わいの焼酎“全量”芋焼酎「一刻者」を2000年に誕生させた。翌年に発売し、消費者にその味わいが支持され、その後に訪れた芋焼酎ブームに乗り、生産が追いつかない程の売れ行きとなった。時を同じく、神酒造(株)と提携し開発した黒麹かめ仕込本格芋焼酎「黒甕」、当社高鍋工場(現黒壁蔵)で製造した本格米焼酎洞窟かめ貯蔵「巌窟王」の2品を発売。また、「つくり」にこだわった本格焼酎として、そば原料100%のそば焼酎「十割」、本格麦焼酎「麦全麹」、粕取焼酎「日の本」など、全26ブランド、71アイテムを発売。
 甲類焼酎や清酒の製造で培った独自の技術、本場九州・沖縄の焼酎蔵(7社)との提携を武器に、本格焼酎市場において、様々な展開をしている。


甘藷 (さつまいも)

― 本格焼酎研究レポート2 ―

 甘藷(さつまいも)とは、ヒルガオ科の多年草植物で、根の一部に養分である澱粉が蓄積し、塊根となったものです。 甘藷のことを私達は、「さつまいも」と呼びますが、鹿児島では昔から「唐芋(からいも)(からんいも)」と呼ばれ親しまれております。
 原産地はメキシコ、コロンビアといった中南米の熱帯、亜熱帯地域とする説が有力視されており、日本には何ヶ所かに伝播しました。鹿児島には17世紀に琉球(現在の沖縄)を経て伝えられたといわれています。以来、日本全国に普及し、飢饉を凌ぐ作物としてその栽培が著しく増加していきました。さて、焼酎造りとして用いるものは、皮が赤く細長い食用いもと比べ、形が大きく皮が白く澱粉含量の多い品種を使用します。
 又、甘みも抑えられていて、鹿児島県産や宮崎県産の甘藷(さつまいも)が焼酎造りには最も適しているといえます。
 焼酎原料には生の甘藷が用いられ、品種はかつて「農林2号」が圧倒的に多く使われていたのですが、現在では「黄金千貫」がほとんどで、他には「シロユタカ」「シロサツマ」「ミナミユタカ」などの品種も使用されています。
 この他では、最近新たに焼酎用として開発された「ジョイホワイト」や「アヤムラサキ」「ベニハヤト」「サツマヒカリ」なども使用されています。
 最後に、焼酎原料として求められる条件は、掘りたての新鮮な芋で適当な大きさ(200g〜300g)、黒斑病や戦虫などの病害虫に侵されていなく、原料の澱粉価の高い事と言われております。