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第24回もろみの会(開催予告) 「ウイスキーをもっと楽しむ」〜5大ウイスキー〜

北海道札幌市中央区南8条西1丁目13番地80

TEL 011-531-1548

FAX 011-531-1792

本格焼酎研究会もろみの会

もろみの会開催予告

第24回 もろみの会

もろみの会のテーマ
「ウイスキーをもっと楽しむ」
〜 5大ウイスキー 〜

平成22年 会報1号 (平成22年2月4日(木) 午後6時30分 ホテル オークラ札幌B1F トライベカ)

第24回酒類研究会「もろみの会」開催のご案内

第24回 酒類研究会「もろみの会」は、平成22年2月4日(木) ホテル オークラ札幌B1F トライベカにて、「ウイスキーをもっと楽しむ」〜5大ウイスキー〜をテーマに、5大ウイスキーのテイスティングをご用意いたします。

〜ウイスキーをもっと楽しむ〜

ウイスキーが若い方たちにも広がってきている昨今、かっこいい大人たちのアイテム、ウイスキーを少しだけ勉強し、知っておくだけで、「飲む」「楽しむ」シーンを広げることができます。
例えば、今のような冬。寒い季節には、お湯で割るホットウイスキー。”お風呂上がりにビール”もいいですが、ウイスキーにソーダでビールと同じくらいのアルコール度数で飲めば、のど越しもスッキリ程よい爽快感で楽しめます。そしてまた、疲れているときには「ゆっくり静かに」飲みたい。そんなときもウイスキーは合います。
繊細な日本人の味覚に適応する、日本のモルトウイスキーなら、水割りにしても風味が壊れず、好みの強さで楽しめます。
国、地域によって原料や製法が違い、それぞれの物語があるウイスキー。そこで第24回もろみの会では、5大ウイスキーを知り、飲む楽しみやオーダーする楽しみを広げていただきたいと思います。あなたの最高の友となり得るウイスキーとの、上手な付き合い方をご紹介いたします。

【ウイスキーの分類の概要】

専務取締役 名久井俊男5大ウイスキー・ウイスキー発祥の地はアイルランドといわれています(ただし、スコットランドのハイランド地方という説もあります。)ここでの蒸留法が移民の動きとともにアメリカ、さらにはカナダに広がりました。そしてそれに伴い、原料の穀物もとうもろこし、ライ麦と変化し、それぞれに特徴のあるウイスキーを生み出しました。
現在、スコッチウイスキー、アイリッシュウイスキー、バーボンウイスキー、カナディアンウイスキー、ジャパニーズウイスキーが世界の5大ウイスキーと呼ばれています。

1.アイリッシュウイスキー

アイリッシュウイスキーは、未発芽の大麦を主要原料とし、小麦やライ麦、糖化のための大麦麦芽を 加えて発酵、蒸留します。

2.スコッチウイスキー

スコッチウイスキーはイギリス北部のスコットランド地方で蒸留され、熟成されたウイスキーの事で、モルトウイスキー、グレーンウイスキーと、この両者をブレンドしたブレンデッドウイスキーの3種類があります。

3.バーボンウイスキー

アメリカでもっとも多く生産されているのは、バーボンウイスキーです。バーボンウイスキーは、厳密には、 とうもろこしを使ってケンタッキー州で蒸留されたウイスキーのことをいいます。また、アメリカでは原料に とうもろこしを51%以上使用しているものをバーボンウイスキー、とうもろこしを80%以上使用している ものはコーンウイスキーと分類しています。

4.カナディアンウイスキー

北極圏に近いカナダではライ麦が盛んに栽培されています。カナディアンウイスキーはそのライ麦を主原料に作られています。軽快な風味が特徴のウイスキーです。カナディアンウイスキーの生産量が飛躍的に伸びたきっかけが、1920年代のアメリカの禁酒法による密輸であったのは皮肉な話です。

5.ジャパニーズウイスキー

日本のウイスキーはスコッチウイスキーの製造方法を原点としています。良質の水と大自然の恵み、 豊かな気候風土に育まれ、日本人の繊細な味覚を基準に、その味わいを磨き上げてきました。世界にも認められる素晴しいウイスキーを生産しています。

【ウイスキーの分類の概要】

1.アイリッシュウイスキー(IRISH)

営業部長 川村勝ウイスキーの蒸留がいつ頃始まったのか、はっきりしたことは分からない様です。ただ、中世に錬金術の恩恵を受けて、アイルランドで生まれたであろうということは、ほぼ定説になっている様です。したがって最初にウイスキー蒸留を始めた国がアイルランドとなります。
アイルランドと言えば隣の北部イギリスにありますスコットランドが世界的な代名詞ともいえるスコッチウイスキーがあり影を潜めていますが、8、9世紀、遅くとも12世紀頃にはアイルランドから伝わったと考えられ、元はアイリッシュウイスキーとも言えます。かってアイルランドはスコッチを凌駕する数百の蒸留所がありましたが(スコットランド蒸留所は現在約120近く)、第1次、第2次世界大戦やアイルランドの独立戦争、アメリカの禁酒法などの影響を受け相次いで蒸留所を閉鎖され、現在は4つの蒸留所しか稼働していないようです。規模は小さくなりましたが、最古の歴史あるアイリッシュウイスキー。一度ゆっくり歴史浪漫に馳せられて一杯ゆっくり飲んでみてはいかがですか…。

2.スコッチウイスキー(SCOTCH)

営業サブマネージャー 渡邊忠之スコットランド地方で造られるウイスキーで、面積、人口とも北海道にほぼ等しい。そうした規模の土地で、日本の清酒の銘柄とほぼ同じ位の数の多彩なスコッチウイスキーを産出している。
中世アイルランドで誕生した当初は蒸留したままの無色の状態で、しかも熟成させず粗い味のまま飲まれていたと考えられている。現在のようにピート香をもち、樽熟成によってブラウンカラーに染まったウイスキーが出現したのは19世紀に入り、厳しい課税がらのがれて密造するようになり、その際大麦麦芽を乾燥させる燃料として、野山に無尽蔵に埋もれているピート(泥炭)を利用。また、蒸留器から滴ってきたウイスキーは公然とは売れなかった為、買い手が現れるまで不要になったシェリーの空き樽に詰めて隠匿していた。こうした皮肉の策が、むしろ風味の向上に役立つ事が分かってくる。これ以降、スコッチウイスキーはピート香付与、樽熟成、琥珀色で出荷が基本パターンとなった。

3.カナディアンウイスキー(CANADIAN)

営業課長 坂口義人1763年、イギリス領となったカナダはイギリスからの移住が増え、そのころから自家用としてウイスキーづくりが行われていました。大々的に作られるようになったのは、アメリカの独立戦争以後です。
戦争に反対だったイギリス系の農民達がカナダに急激に移住したことによって、『製粉所』が栄えはじめ穀類を使っての蒸留酒の生産が始まりました、これが『カナディアン・ウイスキー』の誕生のきっかけとなりました。
19世紀後半に入り、カナダ政府は『ウイスキー規制法』をつくり、『連続式蒸留機』を使用することを指示しました。同時に、トウモロコシを使った軽いタイプのウイスキーへと変化、20世紀に入りアメリカで施行された『禁酒法』の施行期間と解禁後の期間(ウイスキーは熟成の期間が必要なため)を狙って大量に輸出を行い現在の『カナディアン・ウイスキー』を確立させました。
カナディアン・ウイスキーはライト・ウイスキーの典型が多く揃っています。

4.アメリカンウイスキー(AMERICAN)

アメリカの蒸留酒の歴史は植民地を開拓して間もない17世紀半ばからですが、当時の蒸留酒はラムが主体でした。
19世紀に入り、ラムにかわり余剰気味であった穀物(ライ麦や大麦)主体の酒づくりが「ペンシルバニア」を中心に他の州へも広がります。ところが、独立戦争後の経済の立て直しをはかる政府がウイスキーに税をかけたのです。蒸留業者たちは課税から逃れるために、ケンタッキー/インジアナ/テネシーなどに移り、トウモロコシ主体のウイスキー造りへと変わっていきます。
様々な思想に伴い『禁酒法』(1920年1月)が発布されます。
歴史が流れ禁酒法廃止となり、アメリカの蒸留方法は連続式蒸留機に変わり、熟成法も通常の製法とは違ったタイプのウイスキーとなりました。
アメリカのウイスキーとは、穀物を原料にして、原酒のアルコール度数が95%未満で蒸留し樽で熟成したもの及びそれにスピリッツをブレンドしたもので、40度以上で瓶詰めしたものです。

5.日本のウイスキー(JAPANESE)

営業サブマネージャー 尾形和雄国産ウイスキーはモルトとブレンデットウイスキーに2タイプが主流です。スコッチウイスキーに似たタイプのウイスキーですが、ピート香を抑えピート香を持たないものもあります。芳香にすぐれ、デリケートでマイルドが特徴です。
日本で初めて本格的ウイスキーを造り始めたのがサントリーの前身、寿屋の鳥井新治郎氏でした。
本格的ウイスキーの生産を志しスコットランドに留学していた竹鶴政孝氏を日本初のウイスキー工場大阪府山崎工場長として招き入れ1929年本格的国産ウイスキー第1号商品の「サントリーウイスキー白札」を発売しました。これに続きウイスキー生産に乗り出したのは東京醸造、3番手に本格的なスコッチの製造を指向してニッカの前身大日本果汁を竹鶴政孝氏が興しました。