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北海道酒蔵紀行1〜小林酒造〜
利酒師 坂口 義人
小林酒造株式会社 | ||||||||||||
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2010年1月29日(土)に栗山町の小林酒造を訪問して参りました。この日は1年に1度だけの「幻の蔵人料理 泡汁を楽しむ会」のイベント開催があり、普段は蔵人でしか味わうことが出来ない「泡汁」も同時に堪能してきました。ここで小林酒造の蔵元視察についてご報告をさせていただきます。
小林酒造 歴史
1878年(明治11年)札幌のすすきの近くで創業。のち製造量増加に伴い豊富な水と広大な土地を求め、1891年(明治34年)栗山に工場移転、現在に至る。
『北の錦』が主力商標であるが、その名は「北の地で錦を飾る」という初代、小林米三郎の意気込みから来ている。
小林酒造敷地内「酒とそば 錦水庵」
お昼頃到着し小林酒造敷地内「酒とそば 錦水庵」にて昼食をとる事にしました。そこで驚いたのは昼食時間にも関わらずお客様に人気がありすぎて私の注文でそばが売り切れとなりました。店長さんにお伺いすると時々売り切れがあるそうです。私は運よく「もりそば」を注文し食べることができました。とても美味しかったです。店舗は昭和元年に建てられた民家を改造して営業をされていらっしゃるとの事、とても風情がありました。
蔵元を視察
錦水庵にて昼食を終え私はメインイベントであります「泡汁を楽しむ会」に参加のため北の錦記念館で受け付けを済ませ、小林精志専務に案内をされ蔵元を視察させて戴きました。蔵の中を案内していただき、今まで酒造りについての大変苦労をした事など御話を伺い、日本酒を醸し出している情熱をとてもに感じました。北海道産米「初雫(はつしずく)」、「吟風(ぎんぷう)」、「彗星(すいせい)」を積極的に使用した日本酒を造り、2007年から全品を「特定名称酒」にしていました。特に現在は純米酒の製造割合が小林酒造では多く造られこだわりを感じました。
また日本酒造りでは大変大切な作業工程であります、製麹作業において使用する麹室も新しく改装され新しい時代の酒造りにかなりの力量をいれておられました。杜氏の南 修司氏は50年間小林酒造で務められてこられました脇田征也杜氏の後を引き継がれて日本酒造りに精魂をこめられているとのこと。今回、南杜氏にもお会いを致したかったのですが新酒造りの真っ最中のためお会いできませんでしたので、次回訪問時には是非、お会いしたいと思っています。
幻の蔵人料理 泡汁
「1年に1度だけの幻の蔵人料理 泡汁を楽しむ会」にも参加をさせていただきました。泡汁とは昔から酒蔵の食卓に供されてきた料理で野菜などの具を煮て味噌などの味付けをし一緒に「泡」を入れひと煮立ちさせて出来上がりという汁物です。この泡とは清酒の醪の発酵中に酵母の菌体などが寄り集まって、表面に盛り上がってくる泡の事です。1年に1度だけと言うのは新酒の仕込期間しか味わえないからです。貴重な体験をさせていただいたと思います。
北海道での一番古い清酒蔵元小林酒造の訪問、今後の営業活動に是非役立たせたいと思います。
ムラオカ食品 利酒師 坂口 義人