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北海道酒蔵紀行3〜日本清酒(株)〜
利酒師 坂口 義人
日本清酒株式会社 | ||||||||||
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平成26年2月26日(水曜日)にムラオカ食品営業部にて札幌の地酒「千歳鶴」の蔵元であります日本清酒(株)を訪問させていただきました。日本清酒(株)佐藤和幸社長様のご好意により吟醸酒を搾る作業工程を視察する機会をいただきとても内容のある訪問となりました。今回は地元札幌の酒蔵についてのご報告をさせていただきます。
日本清酒 歴史
日本清酒(株)は明治5年創業者であります柴田與次右衛門が現在の中央区南1条西2丁目付近にて酒造りを始めたのが前身とされています。当時は柴田酒造店となっておりました、1897年(明治30年)にこの柴田酒造店が中心となり当時の札幌内の6酒造店が合併して札幌酒造合名会社が設立して現在の日本清酒(株)の基礎が出来上がります。その後1924年(大正13年)に組織変更により札幌酒造株式会社となり、1928年(昭和3年)に現在の社名「日本清酒株式会社」に改名され誕生しました。当時はその他に札幌内の7酒造店が合併して現在の主要銘柄「千歳鶴」が統一銘柄として醸造の開始となり現在に至っています。 創業から一世紀半近く経っている北海道を代表する札幌の蔵元であります。
日本清酒レポート
この度はムラオカ食品営業部全員にて佐藤和幸社長(杜氏)の自らのご案内でのご説明をいただきました。とにかく蔵内に入り驚いたことは製造工程における機械など最新の設備であった事です。またそれだけではなく各工程での細心のこだわりを肌で感じました。まず佐藤社長から「うちの酒は芯がしっかりしている」との御話がありました。その理由として仕込み水に恵まれていると言う事でした。
清酒「千歳鶴」は地下150Mから創業以来くみ上げられている豊平川の伏流水で造られています。性質は硬軟の両方併せ持つバランスの良い中硬水となって います。また酒造りは昔から「一麹、二もと、三造り」とされ一番の命は麹とされていますがこの前の工程の米の蒸かしが大切であると御話がありました。米を水に浸ける時間が気候の条件により異なり判断をしているとの事でした。
酒蔵訪問の最後に今回の視察目的であります、搾り(圧搾)の作業工程を見学させていただきました。現在はコンプレッサーで搾る横型の連続搾り機が主流ですが今回は伝統的な「槽」(圧搾機)を使った搾り方を拝見いたしました。すぐ搾った清酒の試飲をさせていただき、フルーティーでここでしか味わえない大変貴重な経験をいたしました。
この度の札幌の地酒「千歳鶴」の蔵元訪問は地元札幌に住みながらわかっている様でわかっていなかった事が多く、改めて勉強をさせていただきました。
特に日本清酒(株)佐藤和幸社長についてはお忙しい中で大変丁寧にご説明をいただき感謝を申し上げますと共に今後の営業活動に役立てていきたいと思います。
誠にありがとうございました。
ムラオカ食品 利酒師 坂口 義人